専門家
お疲れ様です、hidamariです。
仕事としてやっていく中で、
その業界の専門家になるのが一番危険である可能性があるというお話。
人が何かを依頼する時、ほとんどの人がそれについて素人です。
飲食店に来られるお客さんなんかはそうです。
家で料理をやっていようと、「飲食店」というものに関しては素人です。
素人目線でパッとみて、「なんとなく」の雰囲気を察します。
入ったときの雰囲気、店員さんの態度、運ばれてくる料理、
それら全てでなんとなく良い店、悪い店を判断します。
店の一番の専門家は店長です。
内情を全て把握し、チェーンストアなら会社全体の内情も知っているかもしれません。
「なぜお客さんが来ないのか」
色々思案をめぐらして考えます。
しかし、実はお客さんと一番遠いのも店長です。
自分の店の「お客さん」になることがないからです。
来店しない理由をお客さんがわかっていても、店長がわかっていないことは
実は多いと思うのです。
店長がいちばん客観的に見れないポジションなのです。
だから店に入り込み過ぎなかったり、副業でまっさらな感覚で
仕事をしてみたりすることが非常に重要だと思います。
「依存度」を下げると言ってみても良いかもしれません。
漫画界の巨匠・手塚治虫に
「どうすれば良い漫画が描けますか」
と当時の新人が聞いたところ、
「一流の音楽を聴いて、一流の料理を食べ、一流の映画を鑑賞すること」
と答えたそうです。
良い漫画を描きたかったら、漫画とは違うところで色々感じなさいということでしょう。
なぜならお客さん目線で客観的になれるから。
没頭することだけが成功の道ではないかもしれません。